はじめてのバーは「雰囲気」と「用語」が分かれば一気にラクになります。本ガイドは「バー 用語」にフォーカスし、店の種類や会計、カクテルの技法、グラスや道具、注文時の伝え方までを体系化。読みながら“今夜使える”実践表現が身につく構成です。新宿での店探しのコツも最後に紹介します。
バーの基本用語を押さえると、店選びや注文、会計で迷いません。まずは空間や人、表示、杯数など「入り口の言葉」をスッキリ整理します。
バーは“お酒と会話を静かに楽しむ大人の空間”の総称。なかでもオーセンティックバーはクラシックカクテルや上質な洋酒を中心に、落ち着いた内装・サービスでじっくり過ごすスタイル。ショットバーは1杯(ショット)単位で気軽に楽しめ、価格も比較的カジュアル。スタンディングは立ち飲みで、短時間・低予算でサクッと楽しみたいときに向きます。目的や予算、同伴者に合わせて選ぶと満足度が上がります。
カウンター内でお酒を作るのがバーテンダー。その日の進行や品質を統括するチーフバーテンダーがいる店では、味のブレが少なく安心です。ほか店の有名バーテンダーが一夜限りで入るゲストシフト(ゲストバーテンダー)の日は、限定カクテルや希少ボトルに出会えるチャンス。SNSや店内告知をチェックして狙い撃ちしましょう。
チャージは席料、**サービス料(SC)**は接客・提供に対する割合加算。ホテルバーや本格派で設定されることが多く、合計の1〜15%程度が目安です。**お通し(チャーム)**は小皿の軽食で、チャージ込みの店もあれば別料金の店も。初回は「チャージ・サービス料の有無」「税込か税別か」をひと言確認すると、会計の不安が消えます。
メニューは大きくクラシック(伝統的レシピ)、店独自のシグネチャー(看板)、旬素材を使う本日のおすすめに分かれます。迷ったら「〇〇ベースで、すっきりめ」など好みを添えてクラシックから提案してもらうのが近道。季節や仕入れによって構成が変わるため、同じ店でも毎回新鮮な体験ができます。
洋酒の計量ではショット(1杯=30ml前後)、ダブル(2ショット)、味見向きのハーフなどの表記が登場します。ストレートやロックで楽しむウイスキーはダブルを選ぶと割安になることも。初めての銘柄はハーフで試し、気に入れば次回ダブルへ、というように数量で調整すると失敗が少なくなります。
材料の言葉が分かると、メニューが地図になります。主要スピリッツとリキュール、味付け役のビターズやヴェルモットを把握しましょう。
ジンはボタニカル由来の香りで爽快、ウォッカは無味に近く混ぜやすい万能選手。ラムはサトウキビ由来で軽快〜熟成の幅広い甘香、テキーラはアガベ由来のハーバルで力強い風味。ウイスキーは産地や原料で個性が激変、ブランデーは果実の芳醇な香りが魅力。好みが分からないときは「柑橘に合うすっきり系」「樽香を控えめに」など方向性で伝えると最適解にたどり着けます。
リキュールはスピリッツに糖や香味を加えた甘味酒。代表はオレンジ系(コアントロー、グランマルニエ)、ハーブ系(シャルトリューズ、ベネディクティン)、ナッツ・クリーム系(アマレット、カカオ、アイリッシュクリーム)など。ベースの個性を優しく包み、香りの“わかりやすさ”を足してくれます。甘さの度合いは調整できるので、遠慮なく「甘さ控えめ」で。
ビターズは数滴で香りと苦味の輪郭を与える“スパイス”。アンゴスチュラをはじめ、オレンジやアロマティックなど種類も豊富で、オールドファッションドやマンハッタンなどの骨格作りに不可欠です。甘味・酸味・アルコールのバランスを一滴で引き締める役割があり、家庭でハイボールに数滴落として香りを遊ぶ楽しみ方も広がっています。
ヴェルモットはハーブで香り付けしたワインで、辛口のドライと甘口のスイートが基本。マティーニやマンハッタンで重要な脇役です。近縁のシェリーやポートなどの強化ワインも、香りの厚みや余韻を伸ばす役者。食前・食後の1杯としても優秀で、ストレートやトニック割りなど軽やかな楽しみ方ができます。
最近はノンアルコールスピリッツやモクテル(ノンアルコールカクテル)も充実。作り方・見た目はそのままに、香りの設計で満足度を担保します。注文時は「モクテルで、柑橘ベース・甘さ控えめ・すっきり」と具体化すると理想に近づきます。休肝日や会食前後の調整にも便利な選択肢です。
カクテルは器・氷・度数の設計で体験が変わります。時間帯やシーンに合わせた“選び方の言葉”を身につけましょう。
ショートは小型グラスで度数しっかり、短時間で香りを楽しむスタイル。ロングは氷と割り材で穏やかに、会話と共にゆっくり飲めます。フローズンはブレンダーで氷ごと砕いたデザート感覚の1杯。暑い季節や食後の締めに最適です。迷ったら「最初はロング、締めにショート」で緩急をつけると満足感が高まります。
食事前に食欲を刺激するアペリティフ、食後に香りで余韻を整えるディジェスティフ、就寝前に心身を落ち着けるナイトキャップ。同じ店でも時間帯でおすすめが変わるため、オケージョンを添えて相談しましょう。「食後なので軽いディジェスティフ」などの一言で最適解が返ってきます。
フィズはソーダで仕上げる発泡系、サワーはレモンやライムの酸味でキュッと引き締め、ハイボールはスピリッツ+炭酸の王道。スウィズルは棒で氷ごと撹拌し清涼感を強調、コブラーは砕氷にフルーツを合わせる華やかなスタイル。名前を知るだけで、メニュー外の提案を受けやすくなります。
ツイストは柑橘の皮をねじって精油を飛ばす香り付け。仕上げの一手で印象がガラッと変わります。ガーニッシュは飾りの総称で、見た目の華やかさはもちろん、香りの導線としても機能。好みが分かれる場合は「ピールは軽めで」「ガーニッシュなし」など遠慮なくリクエストを。
店ごとの世界観を凝縮したのがシグネチャー。旬の果物、自家製シロップ、土地の物語を1杯に落とし込みます。初来店ならまず1杯、シグネチャーで店の美学を体験してからクラシックへ広げると、その店ならではの“正解”が見えてきます。
技法は味わいと口当たりを決める設計図。作り方を知ると、好みの微調整を頼みやすくなります。
ビルドはグラスに材料を順に注いで作る方法。ハイボールやジントニックなど、透明感と清涼感が命のロングに向きます。氷の形や注ぐ順序で味の立ち上がりが変わるため、シンプルでも技量が出る奥深い技法です。
シェイクは強い冷却と適切な希釈、素材の乳化まで同時に行う“総合調理”。サワー系や卵白入りで泡を立てるカクテルに最適です。振りのリズムや氷の質で口当たりが激変するため、バーテンダーの個性が最も出るプロセスとも言えます。
ステアはミキシンググラスで静かに攪拌し、温度と希釈をミリ単位で制御。マティーニやマンハッタンのように、クリアな香りの層を崩さず整えるのに向きます。濁りのない澄んだ外観も魅力で、仕上がりはグラスの向こう側まで美しく見えます。
ブレンドはミキサーで氷や果物を滑らかに。フローズンの口当たりは氷の粒度で決まるため、過度な水っぽさを避けるバランスが重要です。アルコール感が隠れやすいので、度数調整や甘味の抑制をお願いできると安心です。
道具と器は味と香りの“増幅器”。名前を知るだけで、会話がスムーズになり、仕上がりの意図も理解できます。
シェーカーは冷却・乳化の要、ミキシンググラスは澄んだ口当たりを作る器。ストレーナーは氷や果肉を濾し、メジャーカップ(ジガー)は正確な計量で味の再現性を担保します。どれも“狙った味”を安定して届けるための必需品です。
マドラーは軽い攪拌やミントの潰しに、カクテルピンはオリーブやチェリーの飾り留めに使います。アイスピックやクラッシャーは氷の形状を整え、アイスペールは適温を保つ補助役。氷は“第5の材料”と呼ばれるほど味に影響します。
カクテルグラスはショート用、ロックグラスは氷を活かす濃厚系に。コリンズは細長いロング用、クープは丸みのある浅いボウル型で泡やフルーツ系が映えます。ニック&ノラは小ぶりのステムで香りの滞留がよく、クラシックの新定番として人気です。
パラフィルムはボトルの注ぎ口を密閉するフィルム。香りの劣化や揮発を防ぎます。長期保管や熟成で沈殿するおり、望ましくない香味を指すオフフレーバーも覚えておくと、ボトル選びの会話がスムーズです。
分量の基礎は“再現性”の鍵。家飲みでも役立つ単位をまとめます。
海外レシピは**オンス(oz)**表記が多く、1oz≒30mlが目安。日本ではmlが一般的ですが、バー現場では両方を使い分けます。**バー・スプーン(BS)**は小さじ(tsp)相当として扱われ、シロップやリキュールの微調整に活躍します。
ダッシュはビターズなどを“ひと振り”、ドロップはスポイトで“1滴”、スプリッツは霧吹き状に“ひと吹き”の感覚。少量ながら味の印象を劇的に変えるため、バーテンダーの感性が最も現れる領域です。
ABVはアルコール度数(%),プルーフは主に英語圏で使われる指標(米式はABV×2)。同じ銘柄でも国・エディションで度数が異なるため、強さの希望は「弱め〜中くらい」など感覚で伝えると意図が通りやすくなります。
名前の由来や比率の言葉を知ると、メニュー外の提案も理解しやすくなります。
マティーニはジン+ドライ・ヴェルモットの王道。ドライはヴェルモット少なめ、ダーティはオリーブの塩汁で塩味を加え、ギブソンはオニオンのガーニッシュ。レシピ表記の「6:1」などはベース:ヴェルモットの比率を示し、香りと口当たりの骨格を決めます。
マルガリータはテキーラ+ライム+オレンジリキュールを塩のソルトリムで引き締めた一杯。グラス縁の塩は香味バランスを整える重要パーツです。グレープフルーツ+塩のソルティドッグと“塩の使い所”を比較すると、塩味の演出が理解しやすくなります。
ダイキリはラム+ライム+砂糖の極限までシンプルな構成で、シェイクの技量が直撃するカクテル。クラシックのショートはキレよく、フローズンにすると一転してトロピカル。砂糖の種類やライムの鮮度でも印象が変化します。
ウイスキー+砂糖+ビターズのオールドファッションド、ジン+カンパリ+スイート・ヴェルモットのネグローニ、ウイスキー+スイート・ヴェルモット+ビターズのマンハッタン。どれも比率やガーニッシュで無限の余地があり、好みの微調整が楽しい系譜です。
フィズは酸・甘・ベースにソーダを加える発泡スタイル。ジンフィズは最もベーシック、ラムフィズは甘香が立ち、シャンパンフィズは華やかさが段違い。食前から会話の長い夜まで幅広く寄り添います。
ひと言確認と好みの伝え方で“想定外”は防げます。初回ほど丁寧なコミュニケーションを。
ビスポークは「仕立てる」注文。好みのベース、甘酸の強弱、香りの方向(柑橘・ハーブ・スパイス)を伝えると、最短距離で“好き”に着地します。初回は「ジンベースで、甘さ控えめ、柑橘の香り、強さ中くらい」のテンプレが便利です。
チェイサーはお酒と一緒に飲む水。体感度数を整え、翌日に残りにくくします。フードを合わせるペアリングは、塩味・酸味・油脂のバランスで考えるのがコツ。軽いナッツやドライフルーツだけでも、香りの階段が一段上がります。
合計は「チャージ+ドリンク+フード+サービス料+税」が基本。店によって税込/税別表記やサービス料の有無が異なるため、着席時に確認すれば不安はゼロ。レシートの明細で金額の流れも把握できます。
小規模店では現金のみのケースも。カードやQRの可否は入店時に確認しましょう。レシートはチャージやSC、税の内訳が分かる学びの資料。次回の予算設計や店選びの精度が一気に上がります。
味の言葉は共有言語。短いフレーズで“伝わる”表現を持ちましょう。
アロマは香り、ボディは口当たりの厚み、バランスは甘・酸・苦・アルコールの調和。甘さ控えめはドライ、甘寄りはスイート、香辛料感があればスパイシーなど、短語で方向性を示すと意思疎通が早くなります。
シトラス(柑橘)やハーバル(草木)、フローラル(花)、ナッティ(ナッツ)、スモーキー(燻香)といった香味語は、ガーニッシュやリキュール選びにも直結します。複数を組み合わせて“理想像”を描きましょう。
実用テンプレ:「ジンで、柑橘系、甘さ控えめ、酸味やや強め、強さ中くらい」「ラムで、トロピカル、甘さ普通、軽めで」。強さは“弱め〜中〜強め”、甘さは“控えめ〜普通〜しっかり”の三段階が伝わりやすい基準です。
よくある不安は、用語で解決。短いガイドで迷いを減らします。
低アルコールのスプリッツ系やフィズ、モクテルが心強い味方。割り材を増やしてロングにすれば体感度数は下がります。最初の1杯は“軽め”を合言葉に、香りで満足度を確保しましょう。
軽いチャームやナッツ、サンドなどのバー・フードが中心。しっかり食事をしたい場合は“フード充実”の店を選ぶか、二次会利用に。匂いの強い料理は周囲配慮の意味でも避けるのがスマートです。
満席時は席詰めへの協力や長居の自制がエチケット。写真は周囲が映り込まない角度で、フラッシュはオフに。バーテンダーが忙しい時は、短い言葉で要点を伝えると互いに気持ちよく過ごせます。
店の多い新宿は“探し方”が鍵。目的別に絞ると理想の一杯へ直行できます。
「一人で軽く」「友人とカジュアル」などシーン別、あるいは「マティーニ」「ハイボール」などドリンク別で検索できると、初回でも迷いません。バー 用語で得た知識を、そのまま検索キーワードに活かしましょう。
オーセンティックはチャージやサービス料があるぶん落ち着き重視、カジュアルはスタンディング含め予算を抑えやすい傾向。最初は早い時間帯の来店が静かでおすすめ。雰囲気を体験してから“次の一杯”を設計できます。
「今日は柑橘でさっぱり」「食後に香り高いショート」など、今の気分で検索するのが最短ルート。気になる店では“ビスポーク”を頼み、好みの言葉で微調整していきましょう。
新宿の“今行ける”お店を、目的や気分から秒速で見つけましょう。気になる店舗ページでは、営業時間・料金プラン・席数もチェック可能。まずは今の気分で検索して、理想の一杯に出会ってください。
最後にサッと引ける索引を。詳細は本文該当箇所へ。
アペリティフ(食前酒)/アイスピック(氷用ツール)/オンス(容量単位)。ヴェルモット、コリンズ、クラッシャーなども合わせてチェック。
サワー(酸味系)/ステア(静かに攪拌)/ツイスト(柑橘ピールの香り付け)。シグネチャー、スウィズル、ドライも覚えておくと便利。
ナイトキャップ(就寝前の一杯)/ビターズ(香り・苦味の要)/リキュール(甘味酒)。フローズン、プルーフ、ロングも基本ワードです。
用語は“合言葉”。短いフレーズで、あなたの理想の一杯に近づきます。
テンプレ例①:「ジンで、柑橘系、甘さ控えめ、酸味やや強め、強さ中くらいで」 テンプレ例②:「ラムで、トロピカル、デザート寄り、仕上げはツイスト軽め」 テンプレ例③:「ノンアルで、ハーバル、すっきりロング、ガーニッシュは無し」
“言葉が分かる=選べる”。バー 用語を味方に、あなたのペースで心地よい夜をどうぞ。
バー初心者必見!安心して楽しむためのバー専門用語ガイド(お酒の基礎から注文・会計まで)
はじめてのバーは「雰囲気」と「用語」が分かれば一気にラクになります。本ガイドは「バー 用語」にフォーカスし、店の種類や会計、カクテルの技法、グラスや道具、注文時の伝え方までを体系化。読みながら“今夜使える”実践表現が身につく構成です。新宿での店探しのコツも最後に紹介します。
まずはここから:バー全般の用語
バーの基本用語を押さえると、店選びや注文、会計で迷いません。まずは空間や人、表示、杯数など「入り口の言葉」をスッキリ整理します。
バー/オーセンティックバー/ショットバー/スタンディング
バーは“お酒と会話を静かに楽しむ大人の空間”の総称。なかでもオーセンティックバーはクラシックカクテルや上質な洋酒を中心に、落ち着いた内装・サービスでじっくり過ごすスタイル。ショットバーは1杯(ショット)単位で気軽に楽しめ、価格も比較的カジュアル。スタンディングは立ち飲みで、短時間・低予算でサクッと楽しみたいときに向きます。目的や予算、同伴者に合わせて選ぶと満足度が上がります。
バーテンダー/チーフバーテンダー/ゲストシフト
カウンター内でお酒を作るのがバーテンダー。その日の進行や品質を統括するチーフバーテンダーがいる店では、味のブレが少なく安心です。ほか店の有名バーテンダーが一夜限りで入るゲストシフト(ゲストバーテンダー)の日は、限定カクテルや希少ボトルに出会えるチャンス。SNSや店内告知をチェックして狙い撃ちしましょう。
チャージ(席料)/サービス料(SC)/お通し(チャーム)
チャージは席料、**サービス料(SC)**は接客・提供に対する割合加算。ホテルバーや本格派で設定されることが多く、合計の1〜15%程度が目安です。**お通し(チャーム)**は小皿の軽食で、チャージ込みの店もあれば別料金の店も。初回は「チャージ・サービス料の有無」「税込か税別か」をひと言確認すると、会計の不安が消えます。
メニューの見方(本日のおすすめ/シグネチャー/クラシック)
メニューは大きくクラシック(伝統的レシピ)、店独自のシグネチャー(看板)、旬素材を使う本日のおすすめに分かれます。迷ったら「〇〇ベースで、すっきりめ」など好みを添えてクラシックから提案してもらうのが近道。季節や仕入れによって構成が変わるため、同じ店でも毎回新鮮な体験ができます。
ショット(1杯)/ダブル/ハーフ
洋酒の計量ではショット(1杯=30ml前後)、ダブル(2ショット)、味見向きのハーフなどの表記が登場します。ストレートやロックで楽しむウイスキーはダブルを選ぶと割安になることも。初めての銘柄はハーフで試し、気に入れば次回ダブルへ、というように数量で調整すると失敗が少なくなります。
スピリッツ&リキュールの基礎(お酒の“材料”を知る)
材料の言葉が分かると、メニューが地図になります。主要スピリッツとリキュール、味付け役のビターズやヴェルモットを把握しましょう。
スピリッツ:ジン/ウォッカ/ラム/テキーラ/ウイスキー/ブランデー
ジンはボタニカル由来の香りで爽快、ウォッカは無味に近く混ぜやすい万能選手。ラムはサトウキビ由来で軽快〜熟成の幅広い甘香、テキーラはアガベ由来のハーバルで力強い風味。ウイスキーは産地や原料で個性が激変、ブランデーは果実の芳醇な香りが魅力。好みが分からないときは「柑橘に合うすっきり系」「樽香を控えめに」など方向性で伝えると最適解にたどり着けます。
リキュール:オレンジ(コアントロー等)/ハーブ(シャルトリューズ等)/ナッツ・クリーム系
リキュールはスピリッツに糖や香味を加えた甘味酒。代表はオレンジ系(コアントロー、グランマルニエ)、ハーブ系(シャルトリューズ、ベネディクティン)、ナッツ・クリーム系(アマレット、カカオ、アイリッシュクリーム)など。ベースの個性を優しく包み、香りの“わかりやすさ”を足してくれます。甘さの度合いは調整できるので、遠慮なく「甘さ控えめ」で。
ビターズ(アンゴスチュラ等)と役割
ビターズは数滴で香りと苦味の輪郭を与える“スパイス”。アンゴスチュラをはじめ、オレンジやアロマティックなど種類も豊富で、オールドファッションドやマンハッタンなどの骨格作りに不可欠です。甘味・酸味・アルコールのバランスを一滴で引き締める役割があり、家庭でハイボールに数滴落として香りを遊ぶ楽しみ方も広がっています。
ヴェルモット(ドライ/スイート)と強化ワイン
ヴェルモットはハーブで香り付けしたワインで、辛口のドライと甘口のスイートが基本。マティーニやマンハッタンで重要な脇役です。近縁のシェリーやポートなどの強化ワインも、香りの厚みや余韻を伸ばす役者。食前・食後の1杯としても優秀で、ストレートやトニック割りなど軽やかな楽しみ方ができます。
ノンアルコールスピリッツ・モクテルの用語
最近はノンアルコールスピリッツやモクテル(ノンアルコールカクテル)も充実。作り方・見た目はそのままに、香りの設計で満足度を担保します。注文時は「モクテルで、柑橘ベース・甘さ控えめ・すっきり」と具体化すると理想に近づきます。休肝日や会食前後の調整にも便利な選択肢です。
カクテルのスタイル&オケージョン(いつ・どう飲む?)
カクテルは器・氷・度数の設計で体験が変わります。時間帯やシーンに合わせた“選び方の言葉”を身につけましょう。
ショート/ロング/フローズン
ショートは小型グラスで度数しっかり、短時間で香りを楽しむスタイル。ロングは氷と割り材で穏やかに、会話と共にゆっくり飲めます。フローズンはブレンダーで氷ごと砕いたデザート感覚の1杯。暑い季節や食後の締めに最適です。迷ったら「最初はロング、締めにショート」で緩急をつけると満足感が高まります。
アペリティフ(食前酒)/ディジェスティフ(食後酒)/ナイトキャップ
食事前に食欲を刺激するアペリティフ、食後に香りで余韻を整えるディジェスティフ、就寝前に心身を落ち着けるナイトキャップ。同じ店でも時間帯でおすすめが変わるため、オケージョンを添えて相談しましょう。「食後なので軽いディジェスティフ」などの一言で最適解が返ってきます。
フィズ/サワー/ハイボール/スウィズル/コブラー
フィズはソーダで仕上げる発泡系、サワーはレモンやライムの酸味でキュッと引き締め、ハイボールはスピリッツ+炭酸の王道。スウィズルは棒で氷ごと撹拌し清涼感を強調、コブラーは砕氷にフルーツを合わせる華やかなスタイル。名前を知るだけで、メニュー外の提案を受けやすくなります。
ツイスト(レモンピール等)/ガーニッシュ(飾り)
ツイストは柑橘の皮をねじって精油を飛ばす香り付け。仕上げの一手で印象がガラッと変わります。ガーニッシュは飾りの総称で、見た目の華やかさはもちろん、香りの導線としても機能。好みが分かれる場合は「ピールは軽めで」「ガーニッシュなし」など遠慮なくリクエストを。
シグネチャーカクテル(店の看板)
店ごとの世界観を凝縮したのがシグネチャー。旬の果物、自家製シロップ、土地の物語を1杯に落とし込みます。初来店ならまず1杯、シグネチャーで店の美学を体験してからクラシックへ広げると、その店ならではの“正解”が見えてきます。
作り方の技法(オペレーションの言葉)
技法は味わいと口当たりを決める設計図。作り方を知ると、好みの微調整を頼みやすくなります。
ビルド(グラスで直接作る)
ビルドはグラスに材料を順に注いで作る方法。ハイボールやジントニックなど、透明感と清涼感が命のロングに向きます。氷の形や注ぐ順序で味の立ち上がりが変わるため、シンプルでも技量が出る奥深い技法です。
シェイク(シェーカーで冷却・希釈・乳化)
シェイクは強い冷却と適切な希釈、素材の乳化まで同時に行う“総合調理”。サワー系や卵白入りで泡を立てるカクテルに最適です。振りのリズムや氷の質で口当たりが激変するため、バーテンダーの個性が最も出るプロセスとも言えます。
ステア(ミキシンググラスで静かに混ぜる)
ステアはミキシンググラスで静かに攪拌し、温度と希釈をミリ単位で制御。マティーニやマンハッタンのように、クリアな香りの層を崩さず整えるのに向きます。濁りのない澄んだ外観も魅力で、仕上がりはグラスの向こう側まで美しく見えます。
ブレンド(ミキサー)/フローズン加工の注意点
ブレンドはミキサーで氷や果物を滑らかに。フローズンの口当たりは氷の粒度で決まるため、過度な水っぽさを避けるバランスが重要です。アルコール感が隠れやすいので、度数調整や甘味の抑制をお願いできると安心です。
バーの道具とグラスウェア
道具と器は味と香りの“増幅器”。名前を知るだけで、会話がスムーズになり、仕上がりの意図も理解できます。
シェーカー/ミキシンググラス/ストレーナー/メジャーカップ
シェーカーは冷却・乳化の要、ミキシンググラスは澄んだ口当たりを作る器。ストレーナーは氷や果肉を濾し、メジャーカップ(ジガー)は正確な計量で味の再現性を担保します。どれも“狙った味”を安定して届けるための必需品です。
マドラー/カクテルピン/アイスピック・アイスクラッシャー・アイスペール
マドラーは軽い攪拌やミントの潰しに、カクテルピンはオリーブやチェリーの飾り留めに使います。アイスピックやクラッシャーは氷の形状を整え、アイスペールは適温を保つ補助役。氷は“第5の材料”と呼ばれるほど味に影響します。
グラスの種類:カクテル/ロック/コリンズ/クープ/ニック&ノラ
カクテルグラスはショート用、ロックグラスは氷を活かす濃厚系に。コリンズは細長いロング用、クープは丸みのある浅いボウル型で泡やフルーツ系が映えます。ニック&ノラは小ぶりのステムで香りの滞留がよく、クラシックの新定番として人気です。
パラフィルム(ボトル封緘)と保管用語(おり・オフフレーバー)
パラフィルムはボトルの注ぎ口を密閉するフィルム。香りの劣化や揮発を防ぎます。長期保管や熟成で沈殿するおり、望ましくない香味を指すオフフレーバーも覚えておくと、ボトル選びの会話がスムーズです。
分量・単位の用語(レシピが読めるようになる)
分量の基礎は“再現性”の鍵。家飲みでも役立つ単位をまとめます。
オンス(oz)/ml/バー・スプーン(tsp相当)
海外レシピは**オンス(oz)**表記が多く、1oz≒30mlが目安。日本ではmlが一般的ですが、バー現場では両方を使い分けます。**バー・スプーン(BS)**は小さじ(tsp)相当として扱われ、シロップやリキュールの微調整に活躍します。
ダッシュ/ドロップ/スプリッツ
ダッシュはビターズなどを“ひと振り”、ドロップはスポイトで“1滴”、スプリッツは霧吹き状に“ひと吹き”の感覚。少量ながら味の印象を劇的に変えるため、バーテンダーの感性が最も現れる領域です。
ABV(アルコール度数)/プルーフ
ABVはアルコール度数(%),プルーフは主に英語圏で使われる指標(米式はABV×2)。同じ銘柄でも国・エディションで度数が異なるため、強さの希望は「弱め〜中くらい」など感覚で伝えると意図が通りやすくなります。
代表的なクラシック&定番名の読み解き
名前の由来や比率の言葉を知ると、メニュー外の提案も理解しやすくなります。
マティーニ(ドライ/ダーティ/ギブソン/比率表記の見方)
マティーニはジン+ドライ・ヴェルモットの王道。ドライはヴェルモット少なめ、ダーティはオリーブの塩汁で塩味を加え、ギブソンはオニオンのガーニッシュ。レシピ表記の「6:1」などはベース:ヴェルモットの比率を示し、香りと口当たりの骨格を決めます。
マルガリータ(ソルティドッグとの塩違い比較・ソルトリム)
マルガリータはテキーラ+ライム+オレンジリキュールを塩のソルトリムで引き締めた一杯。グラス縁の塩は香味バランスを整える重要パーツです。グレープフルーツ+塩のソルティドッグと“塩の使い所”を比較すると、塩味の演出が理解しやすくなります。
ダイキリ(シェイクの王道・バリエーション)
ダイキリはラム+ライム+砂糖の極限までシンプルな構成で、シェイクの技量が直撃するカクテル。クラシックのショートはキレよく、フローズンにすると一転してトロピカル。砂糖の種類やライムの鮮度でも印象が変化します。
オールドファッションド/ネグローニ/マンハッタンの系譜
ウイスキー+砂糖+ビターズのオールドファッションド、ジン+カンパリ+スイート・ヴェルモットのネグローニ、ウイスキー+スイート・ヴェルモット+ビターズのマンハッタン。どれも比率やガーニッシュで無限の余地があり、好みの微調整が楽しい系譜です。
フィズ系:ジンフィズ/ラムフィズ/シャンパンフィズ
フィズは酸・甘・ベースにソーダを加える発泡スタイル。ジンフィズは最もベーシック、ラムフィズは甘香が立ち、シャンパンフィズは華やかさが段違い。食前から会話の長い夜まで幅広く寄り添います。
注文・会計まわりの実務用語(失敗しないために)
ひと言確認と好みの伝え方で“想定外”は防げます。初回ほど丁寧なコミュニケーションを。
メニュー外の注文(おまかせ=ビスポーク/好みの伝え方)
ビスポークは「仕立てる」注文。好みのベース、甘酸の強弱、香りの方向(柑橘・ハーブ・スパイス)を伝えると、最短距離で“好き”に着地します。初回は「ジンベースで、甘さ控えめ、柑橘の香り、強さ中くらい」のテンプレが便利です。
チェイサー(追い水)/ペアリングの基本
チェイサーはお酒と一緒に飲む水。体感度数を整え、翌日に残りにくくします。フードを合わせるペアリングは、塩味・酸味・油脂のバランスで考えるのがコツ。軽いナッツやドライフルーツだけでも、香りの階段が一段上がります。
会計の内訳:チャージ/ドリンク/フード/サービス料/税
合計は「チャージ+ドリンク+フード+サービス料+税」が基本。店によって税込/税別表記やサービス料の有無が異なるため、着席時に確認すれば不安はゼロ。レシートの明細で金額の流れも把握できます。
支払い手段(現金・カード・QR)とレシートの見方
小規模店では現金のみのケースも。カードやQRの可否は入店時に確認しましょう。レシートはチャージやSC、税の内訳が分かる学びの資料。次回の予算設計や店選びの精度が一気に上がります。
テイスティング&表現の用語(好みを言語化)
味の言葉は共有言語。短いフレーズで“伝わる”表現を持ちましょう。
アロマ/ボディ/バランス/ドライ/スイート/スパイシー
アロマは香り、ボディは口当たりの厚み、バランスは甘・酸・苦・アルコールの調和。甘さ控えめはドライ、甘寄りはスイート、香辛料感があればスパイシーなど、短語で方向性を示すと意思疎通が早くなります。
シトラス/ハーバル/フローラル/ナッティ/スモーキー
シトラス(柑橘)やハーバル(草木)、フローラル(花)、ナッティ(ナッツ)、スモーキー(燻香)といった香味語は、ガーニッシュやリキュール選びにも直結します。複数を組み合わせて“理想像”を描きましょう。
“強め・弱め・甘さ控えめ・酸味強め”の伝え方テンプレ
実用テンプレ:「ジンで、柑橘系、甘さ控えめ、酸味やや強め、強さ中くらい」「ラムで、トロピカル、甘さ普通、軽めで」。強さは“弱め〜中〜強め”、甘さは“控えめ〜普通〜しっかり”の三段階が伝わりやすい基準です。
初心者がよく迷うQ&A用語集
よくある不安は、用語で解決。短いガイドで迷いを減らします。
「強いお酒が苦手」→低ABV・ロング・モクテルの選び方
低アルコールのスプリッツ系やフィズ、モクテルが心強い味方。割り材を増やしてロングにすれば体感度数は下がります。最初の1杯は“軽め”を合言葉に、香りで満足度を確保しましょう。
「食事はある?」→バーのフード用語と注意点
軽いチャームやナッツ、サンドなどのバー・フードが中心。しっかり食事をしたい場合は“フード充実”の店を選ぶか、二次会利用に。匂いの強い料理は周囲配慮の意味でも避けるのがスマートです。
「混んでいる時のマナー」→席詰め・長居・写真撮影の配慮
満席時は席詰めへの協力や長居の自制がエチケット。写真は周囲が映り込まない角度で、フラッシュはオフに。バーテンダーが忙しい時は、短い言葉で要点を伝えると互いに気持ちよく過ごせます。
今夜の一杯はで最短発見!新宿でバーを探すならBarFind(バーファインド)
店の多い新宿は“探し方”が鍵。目的別に絞ると理想の一杯へ直行できます。
シーン別・ドリンク別検索(バーファインド内機能紹介)
「一人で軽く」「友人とカジュアル」などシーン別、あるいは「マティーニ」「ハイボール」などドリンク別で検索できると、初回でも迷いません。バー 用語で得た知識を、そのまま検索キーワードに活かしましょう。
初めてでも安心のオーセンティック/カジュアルの目安相場
オーセンティックはチャージやサービス料があるぶん落ち着き重視、カジュアルはスタンディング含め予算を抑えやすい傾向。最初は早い時間帯の来店が静かでおすすめ。雰囲気を体験してから“次の一杯”を設計できます。
今夜の一杯から選べる「ドリンク検索」の使い方
「今日は柑橘でさっぱり」「食後に香り高いショート」など、今の気分で検索するのが最短ルート。気になる店では“ビスポーク”を頼み、好みの言葉で微調整していきましょう。
新宿の“今行ける”お店を、目的や気分から秒速で見つけましょう。気になる店舗ページでは、営業時間・料金プラン・席数もチェック可能。まずは今の気分で検索して、理想の一杯に出会ってください。
用語早見表(50音順ショートグロッサリー)
最後にサッと引ける索引を。詳細は本文該当箇所へ。
あ〜こ:アペリティフ/アイスピック/オンス…
アペリティフ(食前酒)/アイスピック(氷用ツール)/オンス(容量単位)。ヴェルモット、コリンズ、クラッシャーなども合わせてチェック。
さ〜と:サワー/ステア/ツイスト…
サワー(酸味系)/ステア(静かに攪拌)/ツイスト(柑橘ピールの香り付け)。シグネチャー、スウィズル、ドライも覚えておくと便利。
な〜わ:ナイトキャップ/ビターズ/リキュール…(一覧リンク)
ナイトキャップ(就寝前の一杯)/ビターズ(香り・苦味の要)/リキュール(甘味酒)。フローズン、プルーフ、ロングも基本ワードです。
まとめ(今日から使える“好みの伝え方”テンプレ付)
用語は“合言葉”。短いフレーズで、あなたの理想の一杯に近づきます。
テンプレ例①:「ジンで、柑橘系、甘さ控えめ、酸味やや強め、強さ中くらいで」
テンプレ例②:「ラムで、トロピカル、デザート寄り、仕上げはツイスト軽め」
テンプレ例③:「ノンアルで、ハーバル、すっきりロング、ガーニッシュは無し」
“言葉が分かる=選べる”。バー 用語を味方に、あなたのペースで心地よい夜をどうぞ。